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復刻 「東の大地西の空」 土耳古編 1985年トルコの旅

 ● 文章編 pdf ファイル(19.8MB)   Copyright (c) 2013 Hanzawa Kiyotsugu. All rights reserved.
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■四半世紀以上前の旅のスケッチなので、今現在の旅行の参考にはなりません。
若干のトラブルにも遭っていますが、すべて当時のその時そのタイミングでのことです。

■原本は、東芝のルポという『ワードプロセッサ』で書き、写真はカラープリントを貼り込みモノクロコピーしたものです。
30部ほども作ったのだろうか?友人諸氏に配布しました。

■あれから25年以上経て、パソコンが普及し、スキャナーで画像が取り込め、PDFが使えるようになって、"復刻"を考えていました。
しかし自分のパソコン環境周辺が追いつかず、プランのみ眠っていました。
今年になってようやく環境が整いましたが、文章のpdfファイルと写真を合わせるとそれなりの容量となり、『写真工房風来舎』を別サイトに移すことにしました。
写真はカラーリバーサルで撮影しマウントしたものを大事に保存してきたので、色の劣化はほとんどありません。
このスキャンは専門の会社に依頼しました。
訪れた街ごとに分け、それぞれ簡単なキャプションも付けましたが、撮影地が特定できないコマがいくつもあります。
マウントを剥がしてNo.を追えばかなり判明するのですが、一枚試しに剥がしてみたら、劣化したプラスティックマウントが割れてしまったのでやめました。キャプションに「たぶん」と記してあるのがそれなので、ご了承下さい。

■データ化した写真は、若干手を入れたものもありますが、ほとんどオリジナルままです。
ただ公開に当たっては、コピーライトを透かしで入れています。

■文章は、『ワードプロセッサ』のデータは拾いようがないので、残っている冊子をそのままPDFで取り込みました。
したがって文章が下手なのはともかく、今読むとやや気恥ずかしい記述や、当時で30過ぎの男にしては気負った記述などが目につくのですが、すべてそのままです。(ページの飛んでいるところがありますが、全面写真のコピーだった箇所なので省略しています)


■後日談を記すと、8年後(1993年)にトルコに再訪(3回目)しています。
この時は2週間程度の旅行でしたが、イスタンブルではメフメットと再会し、郊外にある彼の自宅に一週間ほどお世話になりました。
ご両親も健在で、彼は小さいながらもイスタンブルにオフィスを持ち、布を扱う輸入商社を立ち上げていました。
トルコの男は大人になると皆髭を生やします。
85年兵役直後だったメフメットは、まだ坊主頭で、髭はもちろんなく、軍隊で教わったという英語もたどたどしいものでした。
8年後、立派な口髭を蓄えた青年実業家は、かなりかっこいい男になっていました。
仕事で鍛えられた英語は、私の錆びついた旅行英語を遙かに超えていました。
親にはまだ内緒だという、美人の彼女がいました。
その後、疎遠になってしまいましたが、彼ら彼女らは元気だろうか?

■補足1:青い目のような飾り物は『ナザール・ボンジュウ』という。
日本でもだいぶ以前からエスニック系のショップで普通に売られている。
邪悪な目から守るという魔除けで、起源は古い。

■補足2:ハマムの項に記した『VAN』で泊まった『BAYRAM』ホテルは、2011年11月の地震(10月の大地震の余震)で倒壊しています。
10月の地震の後、ボランティアに入ったNPOの日本人が一人このホテルで亡くなっています。
報道を記憶している方も多いと思います。
その後再建されたのだろうか?

■補足3:『ドルムシュ』とよばれる乗り合いのタクシーの写真を数枚載せていますが、このようなクラシックな米車は8年後の再訪時点でほとんど見られなくなっていました。
車のみならず、時の流れとともに風物の変化は激しいと感じました。


■この1985年、私が帰国したのと入れ替わりで、パートナー篠田真由美がイタリアへ2ヶ月ほど旅に出ました。
この時それぞれまとめたものが、『東の大地西の空』土耳古編と伊太利亜編になりました。
篠田の伊太利亜編は後に、『北イタリア幻想旅行』として三修社から1987年に出版されています。
篠田の、所謂デビュー前の貴重な一冊です。(絶版)

■『東の大地西の空』というタイトルは、そもそも1980年に2人で旅をしたユーラシア旅行の後でまとめた旅行記のタイトルでした。
篠田のネーミングですが、なかなかこれ以上のものはないと思っています。
この時の旅行記は、篠田が持っていた『謄写版』で作りました。
いまも何部かは残っていますが、これの復刻は無理があり考えられません。

2013.04.08  風来舎

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